文部科学省は二十四日、小学校で二〇一一年度、中学校で一二年度から全面実施される新しい学習指導要領について、円滑な導入のための移行措置をまとめた。小学校は全面実施を待たず、〇九年度から授業を週一時間増やす。小学校算数の台形の面積など、学ぶ内容も理数系を中心に新要領に沿って拡充する。(関連記事を社会面に)
授業時間数が増えるのは約四十年ぶり。指導要領改訂で授業時間数を前倒しで増やすのは初めて。新要領に一気に移行すると子どもに負担がかかったり、学年によって学習内容が抜け落ちたりする恐れがあることから、移行に二―三年かける「激変緩和策」をとる。
小学校は〇九―一〇年度に全学年で授業を週一時間増やし、算数や理科、体育に割り当てる。高学年で新設される英語活動も、準備ができた学校から順次始める。全面実施時には低学年で週にもう一時間増え、六年間の総授業時間数は五千六百四十五時間と、現行より五%多くなる。
中学校では移行期間中には時間数は変えず、選択教科や総合学習を減らし数学と理科に振り向ける。二次方程式の解の公式など、新要領での内容も前倒しで教え始める。
渡海紀三朗文科相は二十四日、各地の教育長を集めた会議で「新要領の円滑な実施には教育委員会の協力が不可欠」と述べ、国と地方が共同で取り組む考えを強調した。







